logo

デンマークの巨匠Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)の壁掛け時計「Station」を購入。

by on 7:00 PM


 

デザイン大国 デンマーク

家具を探せば探す程、デザイン大国としてのデンマークに強く惹かれる。一説によると、緯度が高く、太陽に照らされている時間帯の少ない立地柄、国民の多くが家の中で楽しめることに注力する、その余暇の矛先が「家具」だったようだ。

今後紹介する予定だが、本当に木の温もりに溢れた家具が多いが、デンマークでは家具に適した木が伐採できるわけではない。大量の木材は輸入に頼っている現状で、このように、「木」の温もりを求めたのは、デンマークが太陽の光が少ないからであろう。

 

そこで、本題である壁掛け時計に話を移ろう。僕はオーセンティックな物が好きだ。オーセンティックとは、「本物」であり、表面的なデザインではなく、その物自体の正統さ、そんなことを意味している(気がする)。

往々にして、オーセンティックな物は、王室御用達的な前置きがついていることが多く、国として、それを採用している、ということもオーセンティックさを計る上での大きな指標になる。そこで紹介するのがこの時計である。

 

Arne Jacobsen 「Station」

IMG_9208

 

デンマークを代表する建築家、デザイナーのArne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)。そして彼が1943年に作ったのが「Station」である。もともとは、テーブルクロックとして普及し、その視認性の高さをデンマーク最大手の電気機器製造会社であるLauritz Knudsen(ラウリッツクヌーセン社)が高く評価し、デンマークの国内の鉄道駅にこの時計が使われることとなる。

と、軽く「Station」について説明しておいたが、上の画像のような、段ボールで届いたのだが、正直この段ボールにはあまりセンスは感じられなかった。しかし、その点については特に強調して何かを言うつもりはない。よくある、箱である。

 

IMG_9211

 

そして、箱を開けて、時計のビニールを取るとすぐに時計が現れる。この時計の最大の魅力が、ミニマムなデザインで視認性が高い、という点。そして、個人的には針のフォルムがとにかく好きだ。女性的で艶かしく、美しい。

 

IMG_9215

 

裏のスチール素材の物を回すことで乾電池の入れ替えができるようになっている。時計は表面しか見られず、裏面は疎かになりがちだが、非常に洗練された作りが良い感じ。しかし、電池を入れ替えする、という数年に1回の行事でしか裏面を見る機会を与えられない。次、この裏面を見るのはいつになるだろう。

 

IMG_9232

 

「時」という存在は僕らの存在から切り離すことはできない。毎朝同じ時間に起きて、電車に乗り、出社をし、打合せをし、帰宅をする。この一連の作業の中に、時計を何回見るだろうか。

 

時に縛られがちな現代人である僕が、時を知るために「Station」を見るときに、時を忘れさせてくれる。つまり、時以上の情報や感情を受け取ることができる。例えば、西欧の風景、美しいデザイン故の癒し、そんな本来の時計の存在意義から離れた何かがあるから、強く惹かれる。

 

毎朝気持ち良く、朝を迎えるために。毎朝気持ち良く、出社するために。毎晩気持ち良く帰宅するために。毎晩気持ち良く寝るために。そういった自宅の時計を見る節目に、心の針が少し揺れ動く。そのためだけに、この時計を買う価値は十二分にあった。

 

 



 

Pocket


Tags: , ,